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スリーピングビューティーとは

スリーピングビューティー

(読み方 : スリーピングビューティー)

スリーピングビューティーとは、M&Aの分野において、高い収益力や優良資産を保有しているにも関わらず、本来の企業価値よりも株価が割安な状態で放置されている銘柄をいう。

スリーピングビューティーの由来

スリーピングビューティー(sleeping beauty)は、日本語では「眠れる森の美女」と訳されることもある。 「眠れる森の美女」は、有名なヨーロッパの童話であり、ディズニー映画やバレエの演目としても有名である。 ストーリーには様々な種類があるが、あらすじは、美しい王女が魔女に呪いを掛けられて永遠の眠りにつくが、後に王子様に呪いを解かれて目を覚ますストーリーになっている。 美しい王女が慎ましく眠りについている姿を転じて、潜在能力が高い人や物が本来持っている能力を発揮していない様子を表している。 これを会社に置き換えてみると、高い収益力や優良資産を保有しているにも関わらず、本来の企業価値よりも株価が割安な状態で放置されている様子を的確に表現する言葉となっている。

敵対的M&Aの対象

スリーピングビューティーに該当する企業は、高い収益力や優良資産を保有しているにもかかわらず、本来の企業価値よりも株価が割安な状態で放置されているため、買収を検討している企業からすると、非常に無防備に見える。 そのため、スリーピングビューティーに該当する企業は敵対的M&Aの対象となるリスクが高いといえる。

スリーピングビューティーの事例

スリーピングビューティーの事例として、ライブドアとニッポン放送の事例があげられる。 2005年当時、ニッポン放送は、フジテレビの発行済み株式の22.51%(57万3,704株)を保有する筆頭株主で、フジテレビに大きな影響力を行使できる存在であり、その他にもポニーキャニオンなどの優良企業の株式を大量に保有していたにもかかわらず、それらの価値よりも時価総額が割安な状態であった。 2003年度の売上高は、ニッポン放送の約308億円に対してフジテレビは12倍近い約3,581億円で、株式時価総額もフジテレビはニッポン放送のおよそ3倍あった。 2005年2月8日、ライブドアは、子会社のライブドア・パートナーズがニッポン放送株を売買立会時間外の市場内取引を通じて約700億円で、発行済み株式の29.63%(972万270株)を取得したことにより、ライブドアが先に取得してある5.36%(175万6,760株)と合わせて34.99%となり、ニッポン放送の筆頭株主になったと発表した。

M&A用語の例

スリーピングビューティーは、M&Aの分野において、複雑な M&Aに関する状況・戦術を的確にイメージさせる効果を持っている。 M&A用語は他にも以下のようなものがある。

ポイズン・ピル

ポイズン・ピル(Poison Pill)は、日本語では「毒薬条項」と訳される。 敵対的買収に対し、自社を防衛する措置として既存株主に対して新株予約権を付与したり、従業員にストックオプションを付与または付与できる状況をおくことをいう。 敵対的買収を仕掛けられた際、新株予約権やストックオプションの行使、または行使の可能性により自社側株主の株式数は増え、敵対する企業の買収コストが大きくなる。

ホワイトナイト

ホワイトナイトは、(White Knight)は、日本語では「白馬の騎士」と訳される。 敵対的買収を仕掛けられた企業側に立つ有力な支援者のことをいう。

クラウンジュエル(Crown Jewel)

クラウンジュエルは、(Crown Jewel)は、日本語で直訳すると王冠を飾る宝石である。 敵対的買収を仕掛けられた場合に、会社の保有する重要な財産・資産・事業について第三者・子会社に売却することで守る敵対的買収防衛策のことをいう。 王冠(クラウンcrown)から宝石(ジュエルjewel)を外すことによって価値の無いモノにすることになぞらえている。

ゴールデンパラシュート

ゴールデンパラシュート(Golden parachute)は、日本語では「黄金の落下傘」と訳される。 敵対的買収から自社を守る手法の一つであり、自社が危険にさらされた場合に敵対的買収の不利益から逃れる方法を指している。 具体的には、買収された際に解任される役員に、巨額の退職金を支払う等の契約をあらかじめ取り交わし、買収されても会社の資産がほとんど残っていないという状態を作り出し、敵対的買収の意欲を削ぐことが想定される。

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