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IB

(読み方 : アイビー)

IBとはInvestment Bankの略称のこと。日本語では投資銀行のことを指す。 主な業務としては、M&Aに関する財務戦略の助言、資金調達のアレンジ等を行い、大手企業を金融や財務面からサポートする業務を行う。

IBの歴史

IBはアメリカで発達した形態で、世界恐慌後の銀証分離により誕生した。アメリカでは企業を巨大化させる主な方法としてM&Aが選択されており、大規模なM&Aを実行するには綿密な戦略や巨額な資金が必要である。そうした経営戦略やノウハウ、資金の需要と世界恐慌を受けてルール化された銀証分離の背景からIBが始まったとされている。

日本におけるIBの歴史

日本においては戦後の高度経済成長からバブル崩壊を経てIBが発展したとされる。高度経済成長期は国際的な競争力とスケールが最適解とされ、政府主導で企業の統合が行われた。またバブル崩壊から行き過ぎた統合の見直しや事業再編が進み(会社分割に関する制度導入や民事再生法の制定など)、IBが実行に貢献した。高度経済期には企業の巨大化を実現するためIBはM&Aを進め、バブル崩壊後は選択と集中による再建を実現するためIBは事業再編を進めたということだ。それゆえM&A戦略や資金調達、資本戦略がIBの主な業務となる。

IBの種類

日本におけるIBは政府系、金融機関系、独立系の3種類に分かれる。 政府系のIBは日本政策投資銀行が該当する。金融機関系のIBは銀行系と証券系の2種類に分かれるが、銀行系はメガバンク、証券系は大手証券会社が投資銀行業務を行っている。独立系は金融機関系に属さない、コンサルティングファームやM&A事業者、普通法人等によるIBである。

IB業務の詳細

IBの業務は大きく分けると三つある。一つ目がM&A業務、二つ目が資金調達業務、三つ目が事業・資本戦略業務である。またIBの取引先は上場企業や機関投資家、政府機関、金融機関といった大口顧客を対象とするケースが多い。

M&A業務

M&A業務は仲介業務やアドバイザリー業務のほか、企業合併やMBOなど幅広い業務を行い事業拡大や企業価値向上を実現させることである。

資金調達業務

資金調達業務はIPOや公募増資、債券の発行といった金融スキームを通じ、設備投資や新規事業投資、負債の返済等に必要な資金の調達を実現させることである。

事業・資本戦略業務

事業・資本戦略業務は持株会社設立や事業再編、会社分割、買収防衛策の立案等を通じて、事業の継続や経営資源の効率化を実現させることである。

IBとM&Aの関係

IBの業務のひとつにM&A業務がある。具体的にはM&Aブティック同様、買収先や売却先の選定から交渉、ディール進行にかかる書類作成から手続きまで実行する。仲介業務とアドバイザリー業務の両方を行う。 そのほか専門性の問われるM&Aに関しても対応を行う。具体的には上場株式の売買によるM&Aの実行や、TOBといった戦略的M&Aのコンサルティングやディールの実行である。また企業統合や事業再編を絡めた資本戦略の立案やディール進行も行う。 対象となる事業者は大企業がメインであり、ディールサイズも数百億円から数千億円といったケースを請け負う。

日本政策投資銀行の役割

政府系の投資銀行である日本政策投資銀行は財務省所管の法人として2008年10月1日に設立された。前身は1951年に設立された日本開発銀行で、2007年に株式会社日本政策投資銀行法が成立し設立された機関である。 目的は企業に対し、出資と融資を通じて事業の成長を支えることと金融機能の高度化にむけた支援を行うことである。業務の範囲は前述のとおり、融資や出資を基本業務として請け負う。そのほか社債等の資金調達や政府保証債の発行など企業だけでなく、政府への資金調達も行う機関である。

IBの収益モデル

IBは企業に対しM&Aや資金調達、資本戦略等の立案から実行まで行い、収益はM&A実行や資金調達の成功報酬といった手数料がメインとなる。

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