【2025年最新】介護業界のM&A最新動向〜成功事例5選および買収・売却の3つのポイント〜

2025年02月17日

介護・福祉業界 M&A

高齢化の進展に伴い、介護業界は市場規模の拡大が続いています。
そんな中、政策の後押しにより、介護業界のM&Aが増加傾向にあるといえるでしょう。

また、高齢化の波は今後も継続することが見込まれるため、介護業界では今後もM&Aが増加すると考えられています。

そこで本記事では、介護業界のM&Aについて最新動向や具体的な成功事例を紹介します。
介護業界のM&Aに興味がある方にとって、最新の動向や成功事例を知ることは非常に重要です。

この記事を読むことで、介護業界でのM&Aに関する知識が深まり、実際にM&Aを進める際の不安や疑問点を解消することができるでしょう。

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介護・福祉業界M&Aの動向

介護 福祉業界 m&a

まずは介護・福祉業界の近年の動向について簡単に振り返ってみましょう。

日本では少子高齢化が進行しており、介護・福祉業界に大きな影響を与えています。少子高齢化の進行によって、介護施設、在宅ケア、リハビリテーションなどのサービスへの需要が増加しています。
一方で、需要の増加に対し人材は不足しています。介護職や福祉専門家の不足が業界全体で課題となっており、人材確保とトレーニングに関する取り組みが行われています。

そういった背景をもとに、介護業界では以下のような動向が見られます。

人材の確保を目的としたM&Aの増加

慢性的な人材不足が業界としての課題となっている介護業界では、人材の確保を目的としたM&Aが盛んにおこなわれています。
同業他社を買収することで介護業界におけるスキルやノウハウを持つ従業員を取り込む動きがみられます。

介護業界の人手不足の原因として考えられるのは、少子高齢化の進行以外にも考えられます。

社会的評価の低さ

介護業界に対してはネガティブなイメージが強く、特に若手人材や未経験人材が介護の仕事に踏み出す際のハードルになっていることが考えられます。
特に給与水準が異業種と比べると低い傾向にあり、介護福祉士の推定平均年収は330万円と言われています。
全業種の推定平均年収が440万円とされているため、大きな乖離があることがわかります。

肉体的な負担の大きさ

介護職はどうしても肉体労働の側面があります。
自分より体の大きな方の介護を行う際に身体に負担がかかり慢性的な不調を抱える介護職の方が多くいらっしゃいます。

また、場合によっては夜間勤務の対応を行う必要があることから、人材の流出の一因となっていることが考えられます。

精神的な負担の大きさ

高齢者の人口の増加に伴って高齢者の健康状態やケアニーズは年々複雑化しており、介護職として働く方の精神的な負担となっています。
また、介護者だけでなく介護者の家族や医療機関スタッフといった様々な関係者とかかわるため、人間関係に負担がかかることもあります。

これらの背景から、介護業界では人材の確保を目的としたM&Aが多くなっています。

異業種からの介護業界への参入を目的とした買収

介護業は異業種からの参入を目的とした買収が活発に行われている業種であるといえます。

異業種への参入を目的としたM&Aは難しいといわれますが、介護業界で活発な理由には以下のような背景が上げられます。

成長産業であること

高齢化の進行により、今後も介護市場は成長が見込まれています。
日本の高齢者人口は2040年ごろまで増加することが予測されており、介護市場の拡大が見込まれます。

総量規制により新規開設が難しいこと

介護事業の中でも、有料老人ホームの事業に関しては、総量規制がされており新規での事業所開設が難しい状況にあります。
2006年の介護保険法の改正により施工されており、自治体の負担軽減や在宅介護の推奨などを目的としたものです。

これにより、仮に大手企業であっても新規参入を行う場合は、事業の立ち上げではなく買収による参入をせざるを得ない状況にあります。

M&Aの最新のトレンドについては以下の記事も参考にしてみてください。

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介護・福祉業界におけるM&Aの成功事例5選

介護 福祉業界 m&a

ここまで、介護業における介護・福祉業界の近年の動向についてみてきました。
ここからは、介護・福祉業界におけるM&Aの成功事例についてみていきます。

成功事例として参考にしてみてください。

①ALSOKによる関西電力傘下のかんでんジョイライフなど2社の子会社化

2022年6月、ALSOKは関西電力傘下で有料老人ホームの運営などの介護事業を手掛ける、かんでんジョイライフとかんでんライフサポートの2社の全株式を取得し完全子会社化することを公表しました。
ALSOKは2012年に介護事業に参入をしており、同事業の強化を狙いとして今回の買収を行ったとみられています。

譲渡側企業であるかんでんジョイライフとかんでんライフサポートは、ともに関西電力傘下で介護事業を運営する会社であり、京都・奈良・大阪・兵庫で介護付有料老人ホームなどを運営しています。
2社の親会社であった関西電力は、事業構造改革の一環として成長と集中のために当該2社の譲渡を決定したと公表しています。

参考: