山口県のM&A・事業承継を解説。会社売却事例も含めてご紹介

2021年03月09日

山口県は本州の最西端に位置し、日本海と瀬戸内海に面しています。
また産業で見てみると、山口県は製造業が盛んな県でもあります。大正時代より造船、化学、機械、金属などの工場が次々と進出しました。
現代でも、自動車のマツダや鉄道車両の日立製作所、造船の三菱重工業など、世界に名だたる主要メーカーとその関連企業が製造拠点を置きます。

一方山口エリアでは、後継者不足が深刻で、後継者不在率が全国3位と深刻な状況にあります。
今回は、そんな山口エリアのM&Aや会社売却事例などを見ていきましょう。

山口エリアにおける産業の特徴

地域によって産業の特徴は異なり、M&Aに影響を与えることがあります。そこで、山口県の地域と産業の特性について説明します。

人口減少や少子高齢化が進んでいる

山口は、人口減少が進んでいる県です。

実際に国勢調査によると、県内の人口動向は継続的な人口減少が続いており、今後も減少率の拡大が見込まれています。
また厚生労働省の人口動態統計によると、特殊出生率は平成29年で1.57と、全国平均の1.43を上回ってはいます。一方で、人口そのものは自然減少し、社会減とともに歯止めがかからない状態です。
さらに少子高齢化も進んでおり、県内の生産人口年齢は30年後に50%を切ることが予想されています。

2次産業の比率が高く、製造業が県内経済をけん引

山口県は産業の中でも2次産業の比率が高く、製造業が県内の経済を牽引しています。

実際に県内の産業特性を見ると、2次産業の比率が全国と比べて10%高い数値です。

山口で製造業が強い背景として、大正時代から造船、化学、機械などの工場が次々と進出しました。
現代でも自動車のマツダ、鉄道車両の日立製作所、造船の三菱重工業など、世界に名だたる主要メーカーとその関連企業が製造拠点を置きます。

また、瀬戸内海の穏やかな海路と入り組んだ地形により、天然の港が多く作られています。さらには、ボイラーや冷却に必要な大量の工業用水も確保しやすいことも、製造業を推し進める要因となっているのです。

山口エリアのM&Aの特徴

ここからは、山口エリアのM&Aの特徴を見ていきましょう。

後継者不在率が全国で3番目に多い

山口県は、全国で見ても後継者不在率が高い県でもあります。

実際に2019年の帝国データバンクの調査によると、山口県の後継者不在率は全国3番目の74.7%です。また、60歳以上の経営者では56.3%が後継者不在との調査結果が出ています。

経営者が高齢にもかかわらず後継者不在というのは、要するに事業承継の準備が思うように進んでいないということです。
先述のとおり、山口県では少子高齢化が進み、ますます後継者不足は深刻化してきます。事業承継がうまくいかなければ、会社を売却するか、廃業するかの選択を迫られることになるのです。

そこで、M&Aナビのようなプラットフォームを利用することで、後継者探しをサポートしてもらえます。

中小企業ほど後継者不在の割合が高い

中小企業ほど、後継者不在の割合が高くなっています。

実際に帝国データバンクの調査によると、売上規模が少なく、従業員も少ない企業ほど後継者不在の割合は高くなっていることが分かっています。
また、後継者不在の割合をデータ別に見ると、売り上げ規模では1億円未満が84.1%。従業員数別では従業員数10人未満が最も高い79.9%となっています。
このことから、中小企業ほど後継者が見つかっていない状況なのです。

山口の中小企業のM&A事例

それでは、山口県のM&Aの事例について見ていきましょう。

高齢化により消滅の危機にある地元の伝統和菓子を事業承継

店主の高齢化にともない、後継者を探していた山口市秋保の田村秋月堂を、のちの「菓秋やませ」の店主、渡辺さんが事業承継を行いました。菓秋やませは、地元で100年以上愛される和菓子「秋保饅頭」や「玉羊羹」の製造・販売を手がけています。

承継元である山口市秋穂の「田村秋月堂」は、地元で愛される和菓子の名店で、店主の高齢化により一時は廃業を決意し、後継者を探されていました。
ちょうどそのころ、渡辺さんが東京からUターンしていたころ、地元の地元商工会から声を掛けられ事業承継に至りました。

実はこの話にはもう少し続きがあり、事業承継したタイミングで田村秋月堂の店主が倒れてしまいました。
和菓子のレシピがまったくわからない中、残されたのは製造機械と材料の仕入れ先リスト。これらを頼りに、地元の人のサポートを受けながら、本家の味を再現したというエピソードがあります。

事業承継によって自動車整備会社を引継ぐ

創業はすべてゼロから始めなければいけませんが、事業承継なら人員、設備、顧客が整った状態からスタートできます。その成功事例とも言えるのが、自動車整備会社のM&Aです。

山口県山口市にあるミヤノオート。整備・車検も行う地元民に愛される自動車整備会社です。

前代表は、後継者を探すため各地方面に声をかけていました。そこで出会ったのが現代表の植田さん。植田さんは事業者整備士としてディーラーで働いてきましたが、ディーラーの日本撤退が決まります。それならば自分のお店を創業しようという思いから、自動車整備ができる物件を探していました。

その中で出合ったが事業承継を考えているミヤノオートさん。創業の準備をする中で、後継者を探していたミヤノオートさんに出合い、お互いの希望や事業方針は合致し事業承継が実現しました。

創業による困難は多方面にわたります。資金・人員・顧客と自ら整えていかなえればなりません。一方、事業承継で最も困難なのは「創業の意思を継いでくれる人」を見つけることではないでしょうか。

前社長の訃報を乗り越え、短期間で事業承継を行った事例

訃報はいつ訪れるかわかりません。後継者を内定していたとしても、事業承継の準備が整っているとは限らないのです。今回は、突然の訃報から短期間で事業承継に至った事例について紹介します。

山口県防府市にある、防災用品や看板などを取り扱う有限会社タイガー安全が、前社長の突然の訃報を受けたところから始まります。
後継者に内定していた中本さんは、前社長から事業承継のお話をいただいており、経営を学ぶために他社で働いていました。
そこに降ってわいた前社長の突然の訃報。「今の会社をなくしたくない」その思いから、各方面に協力を仰ぐことに。前社長の奥様とも方針を決め、わずか1ヶ月という短期間で事業承継に至りました。

事業承継は何も後継者を内定するばかりではありません。現経営者が高齢で突然の訃報から廃業に至る場合もあります。事業承継するための準備も必要になります。

まとめ

今回は、山口県のM&Aの特徴、山口県のおもな産業についてご紹介しました。山口県ならではの特徴を感じていただけたでしょうか?

山口エリアは本州の西端に位置し、2次産業の比率が全国平均より10%ほど高く、製造業が盛んなエリアです。

とくに瀬戸内側は、大正時代より造船、化学、機械などの工場が次々と進出しました。現在でも世界の名だたる企業やその関連企業が進出しています。
一方で、山口エリアも少子高齢化の波が押し寄せ、中小企業では後継者不足が深刻になっています。後継者が見つからなければ事業を売却するか、廃業するほかありません。

山口県の会社を売却しようと検討している方は、ぜひお気軽にM&Aナビにご相談くださいませ。M&Aナビは、厳選された案件のみを掲載している掲載成約率トップクラスのM&Aマッチングプラットフォームです。

納得のいく会社売却に向けてサポートいたします。

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