秋田県のM&A・事業承継の特徴について解説します
本記事では、秋田県のM&Aについて解説します。
「親族や従業員に事業承継しようと考えたが、うまくいかなかった」
「秋田でM&Aは実現できるのだろうか」
と、会社の将来を不安に思っている経営者もいらっしゃるのではないでしょうか。
秋田でM&Aや事業承継を考えているなら、まずはその土地ならではの特徴について知り、把握する必要があります。
本記事では、今後のM&A・事業承継に役立つ秋田県産業の特徴やM&Aのポイントを解説します。
実際におこなわれたM&Aの事例もピックアップしましたので、自社の計画を立てる際にお役立てください。
この記事を通じて、秋田県でのM&Aの可能性と具体的な事例を理解することで、あなたの会社の未来に新たな選択肢を見つけることができるでしょう。
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目次
秋田県の産業の特徴
秋田県は東北地方にあり、日本海側に位置します。
山林と海に囲まれ、豊富な資源を有しているのが特徴です。
自然豊かな秋田県の総人口は、令和4年5月1日時点で934,828人となっており、1960年を境にして人口減に歯止めのかからない状況が続いています。
一方で、人口が少なくなっている問題を抱えながらも、秋田県の産業は好調です。
令和元年度秋田県県民経済計算によると、前年度と比較した経済成長率は名目で 1.6%も増加しています。
なんと、秋田県の産業は全国の経済成長率より高い数値で推移しているのです。
それでは秋田県の産業が成長しているところは、どの部分なのか見てみましょう。
製造業が伸びている秋田県
令和元年度秋田県県民経済計算によると、秋田の第2次産業は伸びていることがわかります。
第2次産業全体で見ると前年より4.5%増加しました。経済活動別構成比を見ても、製造業が1番大きな割合を占める結果となっています。
前年より好調に推移している要因は、電子部品やはん用・生産用・業務用機械などの製造の増加が挙げられます。
電子部品や機械製造などを中心とした第2次産業が秋田の経済を支えているのです。
農業や卸売・小売業なども増加している秋田県
国内全体を見ると第1次産業の減少は著しい現状がありますが、その中でも秋田県はプラス成長を遂げています。
成長率の数値を見ると農業は前年比で3.8%も増加しました。
秋田といえば、「あきたこまち」や「ひとめぼれ」などのブランド米を複数生産している、国内でも有名な米の産地です。
農業人口は全国でもトップクラスであり、生産量が全国平均より多いのも特徴です。
農業の生産量は、新潟、北海道と並んで全国トップレベルを誇ります。
また、第3次産業に属する卸売・小売業や教育、宿泊・飲食サービス業も増加しています。
好調に推移している業種にも目を向けてみるのも大切です。
秋田県のM&Aの特徴
秋田のM&Aの特徴を調べてみると、事業承継して会社を存続させたい社長が多いにもかかわらず、後継者は足りていない現状が見えてきました。
しかし、後継者がいないことを問題視していながらも、実際にM&Aを計画し実行している企業は少ないことも浮き彫りになっています。
それぞれ、どのような背景があるのか。以下で解説します。
事業承継して会社を存続させたい社長が多い秋田県
秋田経済研究所の「県内企業の事業承継に関するアンケート調査」によると、自身が社長を引退したあとに事業を継続させたいと回答した人が87.9%にも上りました。また、引退とともに廃業を選択する人は、わずか1.7%でした。
つまり、秋田県内に会社を構える経営者のほとんどが、事業を残したいと考えているのです。
また、引退後も事業を継続させたい理由の回答には、「従業員の生活を守るため」や「地域社会への貢献を果たすため」の項目が7割以上に。これからも従業員の生活を守りながら、地域社会へ貢献していきたい社長の想いを感じます。
とはいうものの、簡単には後継者となる人材が見つからないのも問題になっているようです。
後継者不足が深刻な秋田県
帝国データバンクがまとめた全国企業「後継者不在率」動向調査(2021年)によると、後継者が決まっていない企業の割合は69.9%になっています。全国で見ると、秋田県は全国で7番目に後継者が不足しているのです。
特に深刻なのが農林水産業・鉱業、ついで情報通信業、小売業です。
多くの業種で不在率が高い数字を叩き出し、後継者不足の深刻さが浮き彫りとなりました。
したがって、秋田県では事業を承継したい社長が多いにもかかわらず、適切な後継者は見つかっていない現状がうかがえます。
実際に事業承継しようと思ったときに後継者がすぐに見つからず、企業の存続が危ぶまれる恐れもあります。
社長が高齢になる前に事業承継やM&Aに向けてのアクションを起こすことが大切です。
事業承継問題は認識しているが行動している秋田県の企業は少ない
実際のところ、問題を感じていながらも事業承継やM&Aに向けて行動している企業は少ないようです。
帝国データバンクの「【秋田県】事業承継に関する企業の意識調査(2020 年)」によると、73.6%の企業が事業承継を経営上の問題として認識しています。
しかし、「事業承継計画を進めている」企業は 23.1%しかありません。
調査対象の中には、すでに事業承継の済んでいる企業が1割ほどありますが、それ以外の企業は計画があっても実行できていない、もしくは計画すらない状態です。
このように、多くの企業が問題を認識していても、実際に行動までしている企業はまだ少ないことがわかります。この結果から、買手にとっては秋田でのM&Aが大きなチャンスになるかもしれません。
社長の年齢が60代、70代と高くなるにつれて、しっかり計画して行動している企業が多くなります。
現実的に事業承継やM&Aを考えて行動している売手を見つけることが、スムーズに成立させるポイントとなるのではないでしょうか。
秋田県のM&A案件を探すには
秋田県のM&A案件を探すには、どのような手段があるのでしょうか。
一般的には、以下の3つの手段があります。
- M&Aマッチングサイトで探す
- 地元の金融機関に相談する
- M&A仲介会社に相談する
M&Aマッチングサイトで探す
M&Aマッチングサイトは、インターネット上で企業の売却案件を探すことができるサービスです。
特に近年ではM&Aの案件を探すための手段として主流になってきており活用する企業が増えています。
当社では、M&Aマッチングサイトを運営しており常時1,000件の売却案件を掲載しております。
秋田県の案件もありますので、一度見てみてください。
地元の金融機関に相談する
地元の金融機関に相談することも有効な選択肢の一つといえます。
地方銀行や信用金庫は、地元企業の事業承継支援や経営支援に力を入れているためM&Aの売却案件の情報を保有している可能性が高いです。
一度、懇意にしている地域金融機関に相談してみましょう。
M&A仲介会社に相談する
M&A仲介会社に相談することは、最もベーシックな手段の一つだといえるでしょう。
M&A仲介会社は、売却を検討している方を積極的に探索しており、売却案件の情報を豊富に持っていることが考えられます。
M&Aナビでは、プラットフォームに掲載していない非公開の案件を多数保有しておりますので、一度ご相談ください。
M&A仲介会社に相談する際は、手数料や費用など注意すべきことがいくつかあります。
詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
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秋田県のM&A まとめ
今回は、秋田県のM&Aの特徴、秋田県のおもな産業についてご紹介しました。
秋田県ならではの特徴を感じていただけたでしょうか?
秋田県の会社を売却しようと検討している方は、ぜひM&Aナビをご活用ください。
M&Aナビは、売り手・買い手ともにM&Aにかかる手数料などを完全無料でご利用いただけます。買い手となりうる企業が数多く登録されており、成約までの期間が短いのも特徴です。ぜひご活用ください。
株式会社M&Aナビ 代表取締役社長。
大手ソフトウェアベンダー、M&Aナビの前身となるM&A仲介会社を経て2021年2月より現職。後継者不在による黒字廃業ゼロを目指し、全国の金融機関 を中心にM&A支援機関と提携しながら後継者不在問題の解決に取り組む。著書に『中小企業向け 会社を守る事業承継(アルク)』
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