島根県のM&A・事業承継を解説。会社売却事例も含めてご紹介

2021年03月04日

島根県は17世紀に築城された松江城や堀沿いの塩見縄手にある江戸時代の街並みをはじめ、日本最古級の神社でもある出雲大社が鎮座するなど歴史的にも魅力が詰まったエリアです。
鉄道業やサービス業に従事する人が多い傾向にありますが、山が多いこともあって全国的に見ても人口が少ない県になります。
こうした背景からも近隣の広島県や岡山県をはじめ、福岡県や大阪府へと人が流れる傾向にあることから、少子高齢化に伴う事業承継問題は無視できないところまで来ています。

こうした悩みを解決する方法の1つが、M&Aです。
この記事では、後継者不足問題解決に一役買えるM&Aについて、島根県の産業の特徴と合わせて紹介していきます。

島根県の産業の特徴

出荷額ベースで島根県の産業を見てみましょう。おもに、情報通信機械や鉄鋼業、電子部 品・デバイスといったものが多くを占めています。 品目別出荷額でいくと、溶解パルプと工具鋼、落綿糸を含む純綿糸で日本一です。

市町村別では、出雲市が事業所数の19.1%、従業者数の17.6%を、出荷額なら斐川町が26.3%を占めています。

産業別就業者数ではサービス業が増加傾向

2005年の国勢調査によって、戦後初めて就業者数が40万人を下回ったことが明らかになりました。2000年に戦後初めて40万人を下回ってから年間でさらに20,892人減少したことになります。

業種別の就業者数で見るとサービス業で34.8%という高い水準を示していて、全国と比較すると33.7%ということからも、構成比は大きいことがお分りいただけることでしょう。
つづいて、卸小売や飲食業で17.4%、製造業で13.9%、建設業で11.2%となっています。第1次〜第3次産業まで考えても、卸小売飲食業に比べてサービス業の比率が増加しています。

事務所数なら卸売・小売業の比率が高い

2006年で見た産業大分類別構成比は卸売・小売業で、全国27.1%のところ島根県は30.5%という高い値をマークしています。続いてサービス業が20.8%、建設業で12.7%、飲食店、宿泊業でも10.6%です。
一方で日本全国と比較すれば、すべてにおいてその構成比が小さいことも特徴と言えます。

「製鋼を行わない鋼材製造業」の従業者が増加傾向

製鋼を行わない鋼材製造業において、従業員は増加傾向にあります。

1000人以上の従業者数を有する産業において、従業者数を2001年と2006年と比べた資料によると、増加率184.3%を誇るのが「製鋼を行わない鋼材製造業」です。

あとは、産業用設備洗浄業や労働者派遣業といった「他に分類されない事業サービス業」で従業員数が111.0%増加、「鉄道業」で67.5%増加、「その他の社会保険等事業」で64.1%の増加となっています。
これら従業者増加率が15%以上の企業を調べて見ると、5業種がサービス業、 4種類が製造業に分類されることが分りました。

島根県のM&Aの特徴

では、島根県におけるM&Aの特徴とはどのようなものがあるのでしょうか。以下で詳しく見ていきましょう。

島根県では後継者不足が続く

帝国データバンクの調べによると2019年度の後継者不在率は70.9%となっており、日本全国47都道府県中7番目という上位に入っています。
2017年度の72.4%から見ると3年間で2%ほど下落していることから、緩やかに緩和傾向にあるとはいえ、後継者がいない企業の確率が70%を超えていることからも、島根県の後継者不足問題は大きな問題として捉えておくべきです。

他府県からのM&A成立が目立つ

島根県で2018年に成立したM&Aのトータル件数は9件あり、そのうち5件が他府県からの買収であることが内閣府・経済社会総合研究所「地方M&A動向」によって公表されています。
つまり、他府県から見た島根県企業の魅力にいち早く気づいて買収に乗り出して来たということです。

東京都で成約した総M&A件数は2,000件を超えていることを見れば、島根県内の9件の少なさは目を引きますが、そんな今だからこそチャンスと言えます。

島根では、バンダイナムコをはじめとした大企業からのM&Aが成約していることを見ても、魅力を発掘して動きをかけてみるのもひとつの有効な方法ではないでしょうか。

島根県で実際におこなわれたM&A

島根県でのM&A事例をご紹介します。

バンダイナムコがプロバスケットボールチームを買収

バンダイナムコエンターテインメントは2019年、島根県に活動している「島根スサノオマジック」という男子プロバスケットボールチームの経営権を取得しました。
具体的には、島根スサノオマジックを運営する松江市の山陰スポーツネットワーク株式のうち、56.5%を買収した形です。

ライブイベントの企画などでバンダイナムコエンターテイメントが、これまで培ってきたノウハウをフル活用することで試合会場を演出し、集客拡大を期待してのM&Aとなりました。
出資額は非公表ですが、男子プロバスケットボールリーグ「Bリーグ」の1部に所属する島根スサノオマジックを世界的なチームに育て、それをきっかけに拡大をつづけるスポーツビジネス市場も手中に収めることも視野に入れています。

フーズマーケットホックがマルマンを買収

東京都国立市に本社を構える「さえきセルバホールディングス」の傘下にいる島根県安来市の「フーズマーケットホック」が、同じく松江市の同業者である食品スーパーの「マルマン」を買収しました。
このM&Aによって、山陰地方で14店舗を展開するフーズマーケットホックに、マルマンの展開していた島根県内の6店舗が新たに加わり、店舗総数が20店舗となります。

取引先の多くが重複していたこともあり、市場シェア向上や経営基盤強化も狙いです。
取得価格は非公開ながらマルマンだけでなくその資産管理会社を含む全株式を取得しており、「マルマン」という店名とパートやアルバイトを含んだ従業員350人の雇用は維持されました。

山陰地方の顧客増加を狙った子会社化

2020年、東京都に本社をおくコンサルティング会社「フォーバル」が「えすみ」の全株式を取得し、完全子会社化しました。

えすみはオフィス関連の機器や家具、文房具といった用品の販売・保守を手がけており、東芝テックの中核代理店としての役割も担いながらレジなどの販売もおこなっていました。

今回のM&Aによる子会社化により、中核事業でもあるアイコンサービスの潜在顧客増加や事業拡大だけでなく、山陰地方の顧客基盤を獲得・強化するという狙いもあります。

まとめ

今回は、島根県のM&Aの特徴、島根県のおもな産業についてご紹介しました。島根県ならではの特徴を感じていただけたでしょうか?

島根県は松江城や出雲大社を有する歴史に深い関わりを持っていることから、観光資源の豊富さが魅力のエリアです。
山が多いことから人口が少なく、その中でもサービス業や製鋼を行わない鋼材製造業に従事する人が多いことも特徴でした。

島根県の会社を売却しようと検討している方は、ぜひお気軽にM&Aナビにご相談くださいませ。M&Aナビは、厳選された案件のみを掲載している掲載成約率トップクラスのM&Aマッチングプラットフォームです。

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