宮城県のM&A・事業承継の特徴について解説します
本記事では、宮城県のM&Aについて解説します。
2011年に東北地方を襲った東日本大震災。
宮城エリアも例外ではなく、地震による被害や、津波による仙台空港の浸水、気仙沼や石巻港など、広範囲に被害を受けました。
現在、宮城エリアは水産業・農業の盛んな1次産業と、仙台市を中心とした卸売・小売・サービス業などの3次産業が盛んです。
特に沿岸部は日本有数の水産業のエリアでもあります。
しかし、後継者不足や人手不足による経営難は深刻で会社を存続させるため、あるいは会社を成長させるための有効な手段であるM&Aを選択する経営者も増えています。
この記事では、宮城で会社を経営する方に向けて、宮城のM&Aの特徴、宮城の主な産業、宮城の中小企業のM&Aの事例についてご紹介します。
この記事を通じて、宮城県でのM&Aの可能性と具体的な事例を理解することで、あなたの会社の未来に新たな選択肢を見つけることができるでしょう。
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目次
宮城県エリアにおける産業の特徴
最初に、宮城県の地域特性と産業の特性をご説明します。
宮城県エリアの地域特性
東北地方の中心地である宮城県は、政令指定都市の仙台市を抱え、県内人口約230万人の県です。
西に奥羽山脈を抱え、北上川、阿武隈川などによって作られた豊かな穀倉地帯である沖積平野が広がっています。
北陸地方の太平洋側に位置し、比較的温暖で降雪が少ないのが特徴です。
県中央には東北自動車道が走り、首都圏から仙台市まで約4時間の距離にあります。
空港や石巻港など、県内の主要箇所へのアクセス網が完備されています。
空港は県南部に仙台空港があり、国内外に定期便が就航しています。
また東北新幹線も通っており、東京~仙台間を最短1時間半で結びます。
宮城県には東北唯一の重要港である石巻港があります。
国内外の貨物船の定期便もあり、輸出入の拠点ともなります。
東日本大震災では津波の被害を受けましたが2020年11月現在、すべての災害復旧工事が完了しています。
宮城県エリアの産業特性
宮城県内の産業構造は全国平均と比べると2次産業が少なく、農業・水産業を中心とする1次産業と卸売・小売・サービス業といった3次産業が多い傾向にあります。
また、仙台市を中心に県外企業の営業支店が強いことも特徴です。
県内の地域別GDPを見ると、仙台市が県全体の半分以上(約56%)を占める形となっています。
県全体を産業別に見たとき、仙台市では卸売・小売・通信などのサービス業が盛んで、その他の地域では農業・水産業が大きな割合を占めています。
特に、沿岸部では水産業で全国的有名な気仙沼市や石巻市があるほか、県中央部の広い沖積平野では農業が盛んです。
県内の景気は東日本大震災後、一時的に悪化しましたがかなりの部分で回復しています。
アベノミクスの経済効果もあり、宮城エリアの景気動向指数は、100前後で推移しています。
宮城エリアの課題産業特性の課題として、従業員の不足と後継者不足が深刻です。
70歳以上の雇用制度導入企業が4社に1社となっている現状は、人手不足が深刻化しているかを表しています。
また、経営者の高齢化に伴う後継者不足も深刻です。
みやぎ産業振興機構によれば、かつては親族内承継が9割以上を占めていたものの、近年では親族内承継が中規模企業で4割、小規模企業では6割までに減少してきています。
宮城県エリアのM&Aの特徴
M&Aは地域ごとに特徴があり、その特徴がM&Aに深く関わってくることがあります。
そのため、M&Aを特定の地域でおこなうときは、地域産業の特徴を考慮する必要があるのです。
宮城エリアでは、中小企業の経営者の高齢化や人手不足が深刻化してきています。
宮城県全体の産業では仙台市を中心とする3次産業が中心ですが、水産業で有名な沿岸地域、農業に適した沖積平野の1次・2次産業もあります。
全国的に有名な宮城県の水産業
宮城県は全国的に水産業が盛んで、漁業・養殖業の生産量は全国3位(242,072トン)になります。
宮城の会社には、水産業者、及び水産加工業者が複数あり、それに伴う運送業なども数多くあるのも特徴です。
地元で水揚げされた魚介類を、近くの水産加工業者へ運び加工し、それらを運送業者にお願いして首都圏や全国各地へ運ぶという流通・販路が確立されています。
しかし、多くの水産業者を抱えている宮城エリアでは次世代の担い手が不足し、後継者難に陥っている企業が多くあります。
東北地方の商業都市として期待される宮城県仙台市
東北地方の多くは首都圏へのアクセスが悪く、東北他県から仙台市へ買い物に訪れるひとが多くいます。
市内は百貨店や高級ブランドショップ、営業所等のオフィスが集積しており、東北の他の地域と比べても商業都市としての機能が格段に充実しています。
また、全国展開する大規模企業でも東北地方の営業拠点として支店や営業所を設置している企業も多く見受けられます。
宮城県のM&A案件を探すには
宮城県のM&A案件を探すには、どのような手段があるのでしょうか。
一般的には、以下の3つの手段があります。
- M&Aマッチングサイトで探す
- 地元の金融機関に相談する
- M&A仲介会社に相談する
M&Aマッチングサイトで探す
M&Aマッチングサイトは、インターネット上で企業の売却案件を探すことができるサービスです。
特に近年ではM&Aの案件を探すための手段として主流になってきており活用する企業が増えています。
当社では、M&Aマッチングサイトを運営しており常時1,000件の売却案件を掲載しております。
宮城県の案件もありますので、一度見てみてください。
地元の金融機関に相談する
地元の金融機関に相談することも有効な選択肢の一つといえます。
地方銀行や信用金庫は、地元企業の事業承継支援や経営支援に力を入れているためM&Aの売却案件の情報を保有している可能性が高いです。
一度、懇意にしている地域金融機関に相談してみましょう。
M&A仲介会社に相談する
M&A仲介会社に相談することは、最もベーシックな手段の一つだといえるでしょう。
M&A仲介会社は、売却を検討している方を積極的に探索しており、売却案件の情報を豊富に持っていることが考えられます。
M&Aナビでは、プラットフォームに掲載していない非公開の案件を多数保有しておりますので、一度ご相談ください。
M&A仲介会社に相談する際は、手数料や費用など注意すべきことがいくつかあります。
詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
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宮城県のM&Aまとめ
今回は、宮城県のM&Aの特徴、宮城県のおもな産業についてご紹介しました。
宮城県ならではの特徴を感じていただけたでしょうか?
宮城県の会社を売却しようと検討している方は、ぜひM&Aナビをご活用ください。
M&Aナビは、売り手・買い手ともにM&Aにかかる手数料などを完全無料でご利用いただけます。
買い手となりうる企業が数多く登録されており、成約までの期間が短いのも特徴です。ぜひご活用ください。
株式会社M&Aナビ 代表取締役社長。
大手ソフトウェアベンダー、M&Aナビの前身となるM&A仲介会社を経て2021年2月より現職。後継者不在による黒字廃業ゼロを目指し、全国の金融機関 を中心にM&A支援機関と提携しながら後継者不在問題の解決に取り組む。著書に『中小企業向け 会社を守る事業承継(アルク)』
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