【オープン案件】シェフが出張し、自宅で本格的な料理を提供するサービス「マイシェフ」を引き継ぐ後継者を募集しています!

2020年08月04日

本インタビュー記事では、「誰がどんな想いでやってきた事業なのか」をオープンにした、売却案件の紹介企画として提供します。今回の売却案件は、出張シェフサービス「マイシェフ」と出張レストランサービス「マイシェフクイック」を運営している、マイシェフ株式会社です。代表の清水昌浩さんにインタビューをしました。

売却案件の経営者
マイシェフ株式会社 代表取締役社長清水 昌浩Masahiro Shimizu

マイシェフ株式会社の代表取締役社長。総合コンサルティングファーム、国内外のSaaS企業での経験を経て、現職。需要の潜在性を捉えた0→1の構想と実現、新しい業態のサービスや顧客体験といった、新規事業の立ち上げを数多く手掛ける。なかでも、ジョブ理論をベースとした無消費領域への取り組みや問題発見からの構想、従来の常識と異なる逆張り発想を得意とする。

売却サービスの紹介

マイシェフとは?

「マイシェフ」は、1人5000円〜7000円でシェフが自宅に来てくれて、本格的なコース料理をふるまってくれる個人向けの出張シェフサービスです。シェフは現役のレストランのコックや、イタリアやフランスで修行経験のある料理家など。利用可能エリアは東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県(一部地域除く)です。

■ マイシェフのサービスサイト
https://mychef.jp/

マイシェフクイックとは?

「マイシェフクイック」は、レストランのコース料理を接客スタッフが持参して出張し、自宅で本格コース料理提供から片付けまで行ってくれるサービスです。

■ マイシェフクイックのサービスサイト
https://quick.mychef.jp/

マイシェフのビジネスモデルはマッチングプラットフォーム型です。プロのシェフがマイシェフに登録し、注文があると出張するサービス。マイシェフクイックのビジネスモデルはUberEATSと同じです。レストランは加盟制、出張スタッフは自社雇用ではなくてギグワーカー。UberEATSの本格コース料理で接客サービス付きのような、上位版の位置付けです。

インタビュー

M&Aナビ編集部:
マイシェフをはじめたきっかけを教えてください。

清水さん:
キャリアの延長で起業をしたのではなく、たまたま働きながら子育てを頑張っている友人と会話しているときに、考え始めたことがきっかけでした。友人はとにかく毎日が忙しく、仕事と家事に追われていて、たまには外食しておいしい料理を食べたいけど、子供も一緒だと外出しづらいといった悩みが。今では、Uber Eatsやシェアリングエコノミーサービスは増えてきましたが、当時は友人のニーズを満たす最適なサービスはなく、参入余地があるのではないか?と思いリサーチを始めました。

いくつか施策を試す中で、「家族のホームパーティーにちゃんとした料理人が出張して、プチ贅沢を味わうことができる」という内容が、育児中の女性にもっとも共感を得られたことがきっかけで2012年に法人化しました。

M&Aナビ編集部:
ありがとうございます。起業されてから約8年たっていますが、その間によかったことや、大変だったことなど、エピソードがあれば教えてください。

清水さん:
育児中の女性をターゲットに始めたビジネスで、プロモーションもそういった軸でやっていましたが、違う層からの利用も多かったことでビジネスのポテンシャルをとても感じることができました。利用いただいている層は本当に様々で、高齢者や男性のビジネスマンからもご支持されました。

あと、周りからよく言われた懸念点は「自宅に知らない人が来て、キッチン触られるのって嫌がられない?」ということ。もちろん嫌がる人はいるとは思いますが、許容していただける利用者様が多かったので、ビジネス的な壁にはならなかったですね。

苦労した点は「料理人を集めること」です。私自身が飲食畑のキャリアではないですし、何もないところからゼロベースで開拓する必要があったてとても大変でした。できることはすべてやりましたね。アメブロで執筆されている料理人に直接コンタクトをとったり、Facebookやミクシィなどを活用して声をかけさせていただいたりと。。(笑)

M&Aナビ編集部:
今までのキャリアが全然違うところからゼロベースでの開拓、本当にすごいです。今までのお話ってリリースされてから数年ってイメージだと思いますが、ある程度軌道にのった後は何か苦労されたことってありますか?

清水さん:
苦労というか、できなかったことでいうと、資金調達ですね。とくに投資家が求めているビジネスモデルと、マイシェフが考えるビジネスモデルがなかなかマッチしなくて、苦労しました。

例えば、当時は「育児女性向け」と説明したこともあり、市場が小さいと言われましたね。他には、お話させていただいた方がほぼ男性で、”別にレストラン行けばいいじゃん”、”うちの嫁料理してるよ”という理由で「ピンとこない、よくわからない」とよく言われました。(苦笑) あとは、市場啓蒙が必要な事業だったので、5年でIPOしなさそうという理由から投資対象でなくなったこともありました。

M&Aナビ編集部:
ありがとうございます。続いて、今回マイシェフを売却しようと思った理由について聞かせてください。

清水さん:

2017年に、マイシェフクイックというUberEATSの上位版のような別サービスを開始し、その後5,000万円ほど調達できそうな目処がたったときがターニングポイントでした。仮に5,000万円調達できた際のシミュレーションをしたときに、採用できて4,5人、広告で運用できる資金もそこまでアグレッシブに踏めない。そうするとなかなかスケールするイメージが持てなくて。それならば、さらに大きくできる企業に譲渡をすれば、よりサービスを大きく成長させられるんじゃないか?という考えが沸いたのがきかっけでした。同時に、資金調達も辞めました。

M&Aについては素人だったので、会社を売却する情報収集は、スタートアップ経営者やEXIT経験がある友人に聞きまわったのが最初ですね。売却検討は1年前からしていて、その際は会社の規模が小さすぎて、案件として扱ってもらえませんでした。小規模の会社をM&A仲介できるサービスがあることは当時知らなかったですね。なので今回、M&Aナビに売却案件として掲載できて、ワクワクしています。

M&Aナビ編集部:
より大きく成長させてくれそうな事業者イメージってありますか?

清水さん:
一番相性がいいと思うのは、「飲食店を顧客としている事業者」ですね。例えば、飲食向け広告メディアや、ソリューション・採用支援・食材を扱っているなどなど。とくにマイシェフクイックは、お店の外で売上を作ってくれるサービスだから、今お付き合いがある飲食店の売上を、アドオンで伸ばす提案ができると考えています。同じような理由で、「飲食店を10店舗以上経営されている事業者」との相性もいいと思います。

自宅に伺わってサービスを提供する文脈だと、家事代行サービスやベビーシッターといった「生活関連サービスを提供している事業者」や、顧客に新しい生活を提案する「ライフスタイル系の事業者」との相性もいいと考えています。既存顧客に対して、新規サービスとして提供できると思っています。

業界・領域とは別の観点で、「新規事業開発に取り組んでいる、または新規事業を作る必要がある事業者」にもぜひご検討をいただきたいです。事業を新しく立ち上げようとすると、最低でも数千万円はかかるのと、多くの時間がかかります。自社でゼロベースから立ち上げるコストと時間を比較して考えていただけたら嬉しいです。

M&Aナビ編集部:
ありがとうございます。最後に、今回マイシェフを買収検討される事業者の方々に対して、何にも代えることができない、マイシェフの価値などあれば、教えてください。

清水さん:
現状、粗利も確保しながら運営ができているので、どこにアクセルを踏めば事業が成長するのかが明確になっているところは大きな価値だと考えています。シェフや出張スタッフを教育するためのマニュアル整備や出張レストランに向くメニュー・商品開発のマニュアルもすべてできているので、人さえ集まればさらなる成長が期待できる状態になっています。

出張シェフ・出張レストランサービスはとてもニッチなマーケットであるものの、新規性があるサービスとしてテレビ露出などもすることができたりと、しっかりと認知ができている状態も価値だと考えます。

私が約8年かけて、育てたサービスをさら大きく成長させてくれる買手様と出会えることを願います。

M&Aナビ編集部:
2012年ってまだシェアリングエコノミーなんて全然ない時代から、いち早くサービス提供をしてこられたマイシェフは、本当に魅力的だと思います!本日は、たくさんの質問に答えていただきありがとうございました。

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